頭をめぐるもう一つのこと
2007 / 06 / 30 ( Sat ) ![]() 北海道で暮し始めて13年目になる。別に毎年指折り数えていたわけではないのだけど、最近、ふと考えた。なぜ、急にこんなことを考えたのかというと、ここ数ヶ月、然別湖に注ぐヤンベツ川の写真データを整理していたから。然別湖とヤンベツ川は、私が北海道へ来てから一番長く深く付き合っているフィールドだ。生き物の気配が濃く、人の気配が少なく、水が澄んでいて・・・、いつも人間である私が自然の中へお邪魔させてもらっている気分になる、お気に入りの場所のひとつ。『この場所だけはいつまでも変わらないでほしい』、ずっとそう思ってた。もちろん、自然の中で遊ぶことを仕事としている立場上、変わらないように努力することが大切だとも思ってきた。でもそう思いながら、見守ること以外、何をしてきたのだろうか、最近そんなことを考えるようになってしまった。なぜかというと、ここ数年、豪雨や大風が毎年のように北海道を襲い、然別湖周辺も大きく風景を変えた場所がある。もちろん、目の前の変化以上に、目には見えない変化もあるだろう。それは天災なのか人の影響なのか、そんな思いが頭の中をぐるぐる回っている。相変わらず然別湖の自然は美しく、出かけるたびに癒されているのだけど、一方でヤンベツ川の変化に不安になってしまうのだ。 同じようなことを考えている仲間、然別湖の自然が好きな友人と、この春『然別湖を考える会』を作った。そして、6月上旬、ヤンベツ川を河口から歩き、現状を記録した。これを繰り返し、データをもとに、然別湖について考えていく予定だ。とりあえず、今できることをやっていきたい。そして、この会を通して、然別湖の自然や然別湖に関わる人たちと、ずっとこれからもいい関係が続いていくといいな~、と思っている。 |
歴舟川
2007 / 06 / 28 ( Thu ) |
ここにどれだけの生き物が・・・
2007 / 06 / 28 ( Thu ) ![]() 湿原の自然を満喫すべく、釧路湿原、温根内木道へ。期待通り、木道を歩き始めると、次から次へとお花が見つかり、鳥の声があっちでもこっちでも!おかげで、数歩進んでは図鑑を開き、双眼鏡をのぞくの繰り返し。時間の制限がないというのはうれしいもので、花の形や鳥の姿をいつまでも眺めることができました。そして、花の種類の違いから、同じ湿原でも自然環境が少しずつ違っていることが感じられ、さえずる鳥たちからも、大人の鳥、子供の鳥、鳥たちの間の駆け引きなど、暮らしぶりを見せてもらいました。気づけば、所要約1時間の木道で、遊ぶこと3時間・・・。やっぱり友達と歩くと、コースタイムの倍以上時間をかけて遊んでしまう。でも、このくらい時間に余裕がないともったいないよな~と思うのです。ということで、私達のネイチャーツアーもかなりゆったり時間になってます。 |
登山日和
2007 / 06 / 20 ( Wed ) ![]() 雌阿寒岳に行ってきました。どんどん変化する登山道からの風景、頂上からのパノラマ、足元に咲く小さな花々・・・、天気にも恵まれて、あれこれ楽しみながら歩くことができました。実はこの時期に登ったのは初めてで、花束のように咲いていたメアカンフスマの花には、すっかり惹き付けられてしまいました。「いい時期に登ったなぁ」と満足に思ったのですが、まだまだつぼみをつけている花もあり、これからの季節も楽しみがいっぱいのようです。さらに頂上からは斜里岳や摩周岳、大雪の山も魅力的に見えていて、誘われているような妄想にもかられてしまいました。下山後は、いつものお決まりコース、雌阿寒温泉へ。ゆったり温泉に浸かりながら次なる山と冷えたビールに思いを寄せて、幸せ気分になりました。 北海道の山歩き、楽しい季節に突入ですよ。 |
暑い日には
2007 / 06 / 15 ( Fri ) ![]() 昨日までの暑さも、雨降りでようやくひと段落。ほっとしています。北海道に慣れた身体には暑さと湿気が一番こたえます。 暑い日々は、涼める場所を求め、あちこち出かけていました。その一つが、東ヌプカウシヌプリという近所の山。標高1252mで、登山口からゆーっくり歩いても1時間30分ほどで頂上へたどり着きます。この山には、風穴という、夏でも冷たい空気が吹き出している場所があり、狙いはこの風穴地帯でした。暑さしのぎにかなり期待して登ったのですが、期待以上の涼しさ。穴の中には雪や氷が残り、一帯は天然のクーラーが効いた状態でした。さらに頂上の手前では、ひっそりとチシマザクラが咲いていて、今年最後(多分)の花見も楽しめました。 |
阿寒・オンネトー・新緑の季節
2007 / 06 / 11 ( Mon ) ![]() 阿寒・オンネトー周辺を歩いてきました。目的は、新緑輝く森と湖。一面淡い緑の世界を楽しみに出かけました。 ところが、真っ先に目に飛び込んできたのは、緑にひときわ映えていたピンクのオオサクラソウ。遊歩道沿い、キャンプ場の際、ここにもそこにもたくさん咲いていました。歩くたび目にとまるオオサクラソウが可愛くて、しゃがみこんでは写真撮影の繰り返し。気づけばデジカメの中身はサクラソウの写真だらけでした。阿寒周辺のオオサクラソウの季節!私のお気に入りに追加です。 ところで、サクラソウの撮影は、思いがけずひざの屈伸運動にもなったようで、これぞ一石二鳥の時間!だったのかも。 |
見慣れた風景
2007 / 06 / 06 ( Wed ) ![]() 然別湖の山々を歩いてきました。白雲山、天望山(くちびる山)、東雲湖。咲き始めた花や鳥の声を楽しみながらのゆっくり登山。天気にも恵まれ、ラッキーでした。登山道途中にあるエゾマツやダケカンバの巨木、白雲山、天望山からの絶景、静かなたたずまいの東雲湖。何度も見ている風景も、雰囲気がいつも違っているのでわくわくします。今度はいつ登りに来ようかな~。 風が気持ちよい頂上で、地図を片手に友人と決めた次回の目的地は、遠く残雪の美しいウペペサンケになりました。キバナシャクナゲの花に会えるといいな。 (注)天望山から東雲湖への登山道は、たくさんの風倒木にふさがれていました。道がわかりにくくなっていますので、無理はしないほうがいいと思います。 |
気球に乗って
2007 / 06 / 04 ( Mon ) ![]() 先週は、熱気球の仕事をしている友人の手伝いをしてました。太陽が登り風が強くなる前がフライト向きの時間帯ということで、3時起きの日々でした。最初は「えっ?3時?」という気分でしたが、朝4時から6時までの時間が実はとっても気持ちのよいものだということを知り、3文の徳を実感しました。 青空にふんわり浮かぶ熱気球。ずっと見ていたら、小学生の頃「気球に乗ってどこまでも~」と歌った時のことを思い出しました。確かあの頃は、熱気球は外国の乗り物だと思っていたような気が・・・。でも、今は、北海道の大地に1番似合う乗り物だと思います。それにしても、こんなにも早起きし、こんなにも風の流れを見つめたことはなかったな~。という新鮮な毎日でした。 |
早く登りたい
2007 / 06 / 01 ( Fri ) ![]() 広大な牧草地で草を食べる牛たち。北海道十勝らしい(と思っている)風景が見渡せる「ナイタイ高原牧場」へ行ってきました。雲の多い天気でしたが、展望台からは、遠く阿寒の山まで見えました。雪が筋のように残るだけになった雌阿寒岳、阿寒富士。「早く遊びにおいで~」と呼んでいる声が聞こえてきました。最近、山に出かけたい気持ちが強いからなのか、あちこちの山から誘われているそんな気が・・・。妄想が膨らむ前に、出かけるとします。 |